VERVEという名前は、創立者のコルビーとライアンによって付けられました。彼らが好んでいたアメリカのジャズレコード会社の名前でもあり、「情熱」という意味も込められています。
その名前にちなみ、What's your VERVE?では、常日頃VERVE COFFEEに関わってくださる皆様の「情熱」(VERVE)をお送りします。
今回は、普段からVERVE COFFEEに通っていただいているアラン・ファンニングさんにお話を伺いました。
現在六本木店では、12/1(水)~12/15(水)までの間、アランさんによる自然・風景をモチーフとした油絵を展示しております。
いつもはジムトレーナーとしてご活躍なさるアランさんの画家としての一面や、VERVEと作品との関わり、アーティストとしての情熱にクローズアップをお届けします。
アラン・ファンニング | Fanning, Alan
アイルランド,ダブリン出身。2020年3月より東京へ移住。六本木にあるgym、Club360にてパーソナルトレーナーとして活動する側、アーティストとして絵画の制作に励む。人物、自然、日常風景を切り取った多彩な絵画で注目を 集める。都内各所でもエキシビジョンを行っている。
11/15(月)〜12/15(月)まで間、VERVE六本木店内にて、3名のアーティストのご協力のもとアートイベント「LOCAL&STREETLEVEL」開催しております。「LOCAL&STREETLEVEL」の詳細はこちらから
VERVEとの出会い
QLOCAL&STREETLEVELにご参加いただきありがとうございます。今回のアートイベントはアランさんからのご連絡より実現しましたが、VERVEはどのようにして知っていただいたのですか?
Alan: 約1年半前の2020年3月に東京に来て、すぐにVERVEを見つけました。僕は普段パーソナルトレーナーとして六本木にあるジムに勤めているのですが、来日当初はちょうど東京がロックダウンの時期で勤務先のジムがクローズしてしまい、約2ヶ月間働くことが出来なかったんです。
その時期、ちょうど運よく六本木でオープンしているカフェを見つけることができました。それがVERVEです。VERVEの存在を知ってからは、ロックダウン中ほぼ毎日来ていましたね。
<参考記事>六本木の本格コーヒーショップ|VERVE日本3号店
Q 日本にはどのようなきっかけでいらしたのですか?
Alan:以前はシンガポールで働いていたのですが、その時から新しい環境に身を置きたいと考えていました。そんな時にパーソナルトレーニングのクライアントだった方が今の六本木のジムを紹介してくれたんです。
応募してみたら運よく採用が決まり、パンデミックが起きる本当に直前にワーキングホリデーのビザを取得しました。ちょうど1週間前で、本当にラッキーでした(笑)
Qロックダウン中の日本にいらして、とても大変でしたね。そうしたイレギュラーな環境が作品に与えた影響はありましたか?
Alan:絵を描く意欲をよりやる気にさせたように感じます。
僕はアーティストとして2年前からペンを持ち始めたですが、パンデミックの間は自由な時間があったので、制作することにかなり集中出来ました。ジムトレーナーとして働くことが出来なかったので、毎日8時間絵を描き続けていましたね。この時間に多くの事を学び、絵を描くことに専念することが出来ました。
再びペンを持ち始めたきっかけ
Q絵を描くことはYouTubeの動画、ボブ・ロス(米国の油絵画家。「ボブ・ロス画法」という独自の油彩の画法を紹介し、一躍有名になった)の動画を見て勉強したと伺いましたが、どうして絵に興味を持たれたのでしょうか?
Alan:最初は鉛筆のスケッチ(ドローイング)から始めました。そこから次のステップに進んで、何か新しいことを始めたいと思いペインティングを始めたような流れですね。
Qどうしてスケッチに興味を持たれたのでしょうか?
Alan:当時のお付き合いをしていたガールフレンドの誕生日に「リスのスケッチ」を描いてプレゼントしようと思ったんです。実際に描いてみるととても楽しくて。
あとは、その時イギリスのジャージ島で仕事をしていたのですが、そこを離れる時に同僚たちがたくさんのアート用品、鉛筆やペンをプレゼントしてくれたんです。そんな感じで絵に触れるタイミングが少しずつ重なったこともあり、描かずにはいられない、そんな状態でしたね。それからずっと描き続けました。
その後に、ボブ・ロスの油絵の描き方を説明するビデオを見つけたんです。彼はとても愉快な人で、彼の口癖は「Very Easy」(笑)彼のビデオの中では、とても簡単にペインティングが出来るように見えました。実際やってみると、本当にとても簡単でした(笑)
実は僕は幼い頃からかなり芸術的なタイプだったのですが、当時は芸術家になろうとは思ってなかったんですよね。
特に特別な理由があったわけではないのですが、将来の選択肢から芸術家は消していました。しかし、幼少期から15年程経って、また鉛筆を持ちたいと思い自然と描き始めました。僕自身もよく理由はわからないですが、ほぼ衝動に駆られてという感じで描き始めましたね。
六本木、VERVEという居場所
Q 六本木は外国のお客様も多く、インターナショナルな雰囲気、異文化交流の場所として有名ですが、実際、職場やVERVEがある六本木はどのような印象ですか?
Alan:勤務先の六本木の職場の同僚も、いらっしゃるお客様もやっぱりインターナショナルな方が多いですね。東京は元々大好きな都市で、中でも六本木周辺は交通の便が良く、六本木から中目黒、広尾など全く異なる雰囲気の場所へ移動し易いことも魅力の一つですね。
Q AlanさんにとってVERVEはどんな存在でしょうか?
Alan:VERVEはリラックスができて、心が穏やかになれる場所です。僕は過ぎていく景色を見るのが好きで、特に窓辺に座って外の景色を見るのがとても好きです。
VERVEはとても雰囲気がいいですし、開放的な空間もとても心地いいですね。ここへ来るとストレスから解放されて色々なこと忘れてリラックスすることが出来ます。そして最高のコーヒー。VERVEは東京で1番のコーヒーだと思います。
Q ありがとうございます。VERVEのお気に入りのドリンクやフードはありますか?
Alan:やっぱり、プアオーバーのブラックコーヒーが好きです。でもラテもとても美味しいので、いつもプアオーバーのコーヒーとラテを行ったり来たりしています(笑)それからかなり珍しいかもしれませんが、必ず「スーパースーパーホット(エキストラホット)にしてください!」と頼んでいます。本当に沸騰している状態ですね。そのくらい熱めだと、急いで飲むことができないので一旦落ち着く必要があり、その時間が好きですね。それからVERVEのプレスサンドも好きで、中でもレッドホットツナサンドがお気に入りでした!
「LOCAL&STREETLEVEL」の作品テーマ
Q 今回の展示作品のテーマをお聞かせください。
Alan:実は、約5週間前にこの展示の企画が決まりました。短期間で準備をしなければいけない状況だったので、自分が1番心地良いテーマを選ぼうと考えました。僕自身が自然に囲まれた環境で育ったこともあり、海や波は僕にとって心地の良いものだったので、「コレだ」、と思いました。実際に海関連をテーマにしてから、制作時間も本当に短い期間で約30作品を描きあげました。特に夕日や波の色合いが好きで、癒される存在です。
Q 今回展示されている作品の中でお気に入りの作品はありますか?
Alan:「Light in darkness」というタイトルの作品が好きですね。購入してくださった方がいて、とても嬉しいです。人それぞれ好みがあるのは面白いですよね。
Q 作品を通して伝えたいこと、メッセージのようなものはありますか?
Alan:人はそれぞれ異なる感性を持っていて、ある作品を見た時に自分の記憶を思い出したり、自分を重ねたりします。例えば、サーフィンの風景の作品を見た時にある人は昔の夏の記憶を思い出すかもしれない、僕にとってジャージー島で働いていた頃のこと、「ホーム」を思い出させるものです。絵は過ぎ去った記憶を思い出させる、自分の記憶へ変換させる機能のようなものもあると思います。そうした側面はとても面白く、絵が持つそのような力が僕の伝えたいメッセージでもありますね。
好きでたまらない、情熱の根源
Q 今回は本当に多くのアート作品を展示していただいていますが、Alanさんは作品に対してどのようにモチベーションを保っているのでしょうか?アーティストとしての情熱はなんでしょうか?
Alan:僕は本当にアートが大好きなんです!心から好きなことをしているので、僕にとっては絵を描くことはとても簡単なことで、もがき苦しむようなことはないですね。絵の材料は高いのでそうした意味で大変な部分もあります。ただ僕は絵を描くことを絶対に諦めないです。人生において簡単なことは決してない、そのようなマインドでいますね。
悪い日があっても、歯を磨いていてその日が終われば、翌日また新しい日が始まります。最高の日は最悪の日の後に訪れたりします。僕はいつもそんな風に毎日を考えています。だからこそ、なにがあっても継続していくことが大事だと思っています。
Q これからの目標や夢などはありますか?
Alan:僕はまだ絵を描き始めて2年半ほどで、まだまだ新しいアーティストです。キャリアがこれからの僕にとってはカフェの展示スペースを使わせてもらえることはとても有り難いです。僕は今パーソナルトレーナーとして働いているので、出来れば、アーティストとしての活動を今後もっと増やして、50:50にしたいですね。
今後もカフェで展示させてもらう機会をもっと増やしていきたいと思っています。次回はVERVEの鎌倉店でも展示をしてみたいですね。僕は海や波をテーマにした作品が多いのでフィットするんじゃないかなと思っています。
Q これからのVERVEに期待することはありますか?
Alan:特に変えてほしいことはないです(笑)他にはないクールなカフェでロケーションも最高なので、ずっとこのまま、変わらずここ(六本木)にあってほしいです。これからもVERVEとはコンタクトを取り合って半年に一回でも展示が出来たらいいなと思っています。
Q 最後に展示を観に来られる方々に一言、メッセージをいただけますか?
Alan:僕自身、これからまた新しいことをチャレンジするかもしれないし、違うテーマに興味を持つかもしれないし、先のことは分からない。ただこれからも自分がしたいことを発見していきたいと考えています。今回は観に来てくださってありがとうございます。
「LOCAL&STREETLEVEL」スケジュール
アラン・ファンニング 12/1(水)~12/15(水) 油絵画展
出身地であるアイルランド タブリンからインスピレーションを受けた自然・海・風景をモチーフとした油絵を約30作品展示。
展示期間中に、店内にあるアラン・ファンニング本人のInstagramQRコードを読み取り、#alanfanningertと#vervecoffeejapanをタグ付けして展示の様子をストーリーまたはフィードにてご投稿頂いた中から抽選で1名様に絵画をおひとつプレゼント投稿すると写真の油絵をプレゼントするキャンペーンも実施中です。ぜひこの機会にVERVE COFFEE六本木店にお立ち寄りください。