Story at VERVE - 業界の”スタンダード”をアップデートしていく組織へ -

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Story at VERVE - 強みを活かしたプロジェクトベースの働き方 - Reading Story at VERVE - 業界の”スタンダード”をアップデートしていく組織へ - 1 分

VERVEでは多様なバックグラウンドを持ったスタッフが多く活躍しています。今回は、フードテック・IT業界で活躍された後、コロナ渦に湘南へ引っ越したことをきっかけにVERVEと出会い、現在執行役員としてVERVEのビジネスを牽引されているKenさんにお話を伺いました。


PROFILE

クックパッド株式会社にて、アフリカ・東南アジア事業の立ち上げとグロースに従事した後、データアナリストとして、国内新規事業のデータ分析と海外進出責任者を担当。その後、グーグルクラウドジャパン合同会社で、データアナリストとしてBIソリューションを活用したデータ活用支援に従事。非IT企業からスタートアップ企業まで、様々なクライアントを担当した経験を経て、2023年7月よりVERVE COFFEE ROASTERSに執行役員として参画。現在はオンライン・ホールセールなどの店舗外ビジネス、DX推進、オペレーション全般を統括している。

 

Q. まずは簡単に自己紹介からお願い致します。

Kenです。VERVE入社してから2年になりますが、執行役員としてオンライン・ホールセールなどの店舗外ビジネス、DX推進、オペレーション全般を見ています。大所帯ではないので、やれることはやるという感じです。

 

Q. 入社前のご経験・経歴について教えてください。

キャリアのスタートは、料理レシピサイトの運営をしているクックパッドでした。国内事業はその時既に老舗と呼べるほど成熟していて、家で料理を作るならクックパッドでと広くシェアを取れていました。私は新卒2〜3期生だったと記憶しています。配属先はグローバルチームで、ちょうどクックパッドが海外に進出をはじめた頃に新卒一期生として入社しました。

そこで、最初は日本の食文化を海外に広めるプロジェクトをしていました。対象マーケットはアメリカ・UKを中心に、日本の文化を取っ掛かりにしてユーザーを獲得することをビジネス開発チームの一員としてやっていました。当時所属していたグローバルチームは、中途採用が多く、マッキンゼー、ベインなどの戦略コンサルティング会社出身のメンバーが新規事業を企画し、そのビジネスを仕組化する、そんな人たちの下で自身もビジネス開発をしていました。日本の食文化で新規のマーケットを開発していく、どうやったら色んな国で自分たちのサービスが広がるのかというのを見つけ、それらを横展開していく、というのが一番最初のキャリアのスタートです。

入社して暫く経ち、経験の浅い新卒の自分が、そんなシニアリーダーに自身の意見を伝えたり提案をするときにどうすれば納得してもらうことができるのか、というのを考え始めたんです。そこで業務外の時間を使って少しずつデータ分析を始めました。データで正当化した主張なら上層部も聞いてくれるだろうと。そんな感じで自分のデータ分析の能力を研鑽しているうちに、徐々に周りからデータ加工や分析の業務をお願いされるようになりました。さらに、ユーザーの行動分析や、施策のABテストなどデータを活用する業務が次第に増え、データを使ったチームのコアメンバーになっていました。

クックパッドにいた最後の一年は、国内新規事業チームにいました。グローバルでの経験がある人材かつデータ分析ができる人が当時求められていた背景があり、国内新規事業のチームに移動しました。そこでは、器、カトラリー、味噌など、クラフトマンが作るようなこだわりのある商品を国内外対象に売買可能なプラットフォームを作るチームで、スマートフォンアプリやウェブのデータ構造の設計や事業ダッシュボード、またテストマーケティングなど一年くらい担当しました。その後、今度は外部のリクルーターから声がかかりGoogleに転職しました。

Googleでは、Data Analystとして一社目で学んだデータ分析を活かせるチームに入り、お客さまがどうすればデータ分析をできるようになるかなど、データ・コンサルティングを行うチームにいました。その後、もう少しデータ活用上流のプランニングを顧客と行うような部門に移り、カスタマーサクセスマネージャーの仕事もするようになりました。最初は顧客への困りごとに対するソリューションの提供をしていたのですが、最後の方はプランニングから一緒に伴走し、自社プロダクトの新機能の紹介もしつつ、データ活用の実現をサポートをする業務をしていました。

 

Q. 異業種からコーヒー業界、VERVEを選んだ理由や経緯について聞かせていただけますか?

自分の中では異業種に移ったというよりは、そんなに変わってない感覚です。

実はクックパッドでは内定者インターンとしても働いていた時期があり、そこでお世話になった先輩とは入社後も仲良くさせてもらってたんですね。クックパッドはオフィス内にキッチンがあり、お昼ごはんを一緒に作るというカルチャーがありまして。ランチの後も皆でキッチンによく集まって、コーヒーを飲む文化があったんです。そこで仲良くなった固定メンバーで、コーヒー事業を趣味で起業しました。ちょうどクックパッドからGoogleに移る最後の一年くらいです。

マンションの一室を借りて、焙煎機を買って、コーヒー豆を焙煎してからお客様に届けるまでのサービスを提供していました。その当時、アメリカではWerby ParkerなどDTC(Direct to Consumer)の文脈が盛り上がっていた時代だったのですが、私たちもそのタイミングで起業したんです。各々がそれまでのキャリアで積み上げてきたスキルや新たに学んだことを活用しながらサービスを磨くことをしていました。その時からコーヒーは大好きで、なんとなく社会人になってからコーヒーに触れている、コーヒーで遊んでいる時間が多かったんです。

そんな訳で、最初の会社もフードテック、趣味でもコーヒーに関わる時間が多かったので、異業種に移った感覚は他の人に比べて少なかったかもしれません。

VERVEに入ったきっかけは、湘南への引っ越しでした。コロナ渦になって湘南に移って、VERVEの北鎌倉の店舗に行くようになりました。その時にお会いしたスタッフの方が感じがよくて、お店に通うようになり、そしてインスタをフォローするようになった時によく採用の投稿を目にするようになったんです。

最初は「良いお店なのになんで人が集まらないんだろう?」と思ってました。それがそのうちだんだんと「何か手伝えることあるんじゃないか?」と思うようになって。採用しているかどうか分からないけど、「手伝えることありませんか?」と@infoのアドレスにメールを送ってみたんです。そのメールにYoichiroさん(代表)が返信をくれたのが始まりです。

初めはサポートから始まって、社内フローの自動化やオペレーション、組織のストラクチャーの改善などを、外部委託としてプロジェクトベースで一年くらい一緒に走りました。そのうち会社の人たちともっと接点を持ちたいと思うようになって、それでスタッフたちとごはんに行ったりしていたのですが、次第に、自分の性格上なのか、外野から言ってるだけだとずるいなとも思うようになりました。Execution(実行)が一番大変なのに、って。

そこで本格的に執行役員としてVERVEに入りました。サポートを始めて一年程経ってからです。決断した主な理由は、”シンプルにわくわくしたから”ですね。もともと自分の中でも、IT業界に長くいるというよりは、将来的にライフスタイル関連の仕事をやりたいという想いがあったので、直近でその仕事が求めれていて、かつ自分がわくわくするスポットがあるなら、やっちゃえ、と。だから綺麗なストーリーはないです(笑)

あとはGoogleを辞めるにあたって、妻もいるので話をしたところ「毎日楽しいと思う方をやったら」と言ってくれて。なので家族にも感謝しています。

 

Q. 入社してからはどんな役割・ミッションに携わってきたか?又、現在のVERVEでのお仕事について聞かせてください。

VERVEに入って二年になりますが、一番最初はYoichiroさん(代表)に成果を出しやすいところにアサインしてもらいました。それでいうと売上げがやはり成果がわかりやすいので、ホールセールとオンラインをメインで見るところからスタートしました。

ホールセールは、以前はバリスタが兼業的にアカウントに対して営業やサポートをしていたのですが、それだと十分なクオリティで仕事をすることが難しかったので、、私が担当するようになってからは以前よりも能動的にタッチポイント増やしたり案件の掘り起こしなどを行いました。ある程度その作業が終わった後、営業効率を上げるために、今度はリソース配分変えて、声かけて頂いたお客様には確実にディールが組めるように企業紹介用マテリアルのベースを作成したり、クライアント様のトレーニングプログラムをつくったりと最善の支援をしました。

オンラインストア運営の文脈では、サブスクリプションのラインナップや価格変更、これまで手が回り切らなかったメルマガの再開、他にもポイントのロイヤリティプログラムのリリースなど、様々なオペレーションの改善やバックオフィスのシステム構築に着手していきました。最近はコーヒーチームのマネージメントもするようになり、担当領域のスコープを拡げて事業全体を見れるようになることに挑戦しています。

 

Q. 任されている領域も多岐に渡り大変なことも多いと思いますが、その中でのやりがいや楽しみ、また、チャレンジについても聞かせて頂けますか?

そうですね、一つはもともと食べること、建築も家具も好き、洋服も好き、とライフスタイル全般が好きだったので、好きなことに携わっているのがモチベーションになっていますね。

もう一つは、入社する前からVERVEのビジネスの構造やリテールを共有してもらっていたので、カフェはちゃんとビジネスを考えて運用すれば成長させることができる、ちゃんと稼げるんだ、という確度が見えたこともあります。

一般的には「自分の好きなことをする=その分ちょっと収入を我慢しなきゃいけない」などと考えられることが多いように思いますが、そんなことなさそうだな、という世界線が見えたというか。飲食ビジネスは労働集約型で利益が上がらないイメージがありますが、やり方を間違えなければIT業界にいた頃よりも好きな事をしながら稼げるかも、というこの業界に対するポジティブな印象がモチベーションに繋がっています。

 

Q. 確かに、飲食ビジネスは原価がかかる分そこから売上げをきちんと立てて、サスティナブルにビジネスを回し、かつ、自分の生活もちゃんとサステナブルに維持していくって難しいイメージがあるかもしれません。ですが、なんとなくそれができそうなのが見えてる、ってことですよね。

そう、なんとなくできそうって思ったんですよね。Yoichiroさんが事前にVERVE内部について情報開示してくださっていたこともありますが、私がこれまで経験してきたITビジネスと比較して、私が自分でやるならカフェの方が実は確度が高いのでは、という印象を持ったんです。

例えば、僕が前職で得た知識でITのスタートアップを始めても、インターネットさえ繋がればどの会社も競合になりえるじゃないですか。でもカフェって一丁目一番地取ってしまえば誰もその住所取れないんですよね。VERVEの戦い方って、良い場所にお店を出してるんです。あくまで自分たちなりに定義している良い場所ですが。

カフェビジネスの勝ち筋は、そこで売上げを上げて、稼げる店舗を沢山出す、でしかないと思っています。キャッシュエンジンを作る店舗をどんどん増やすのが飲食の成功法じゃないですか。このシンプルなフォーミュラを正しくなぞる事ができたら、確度高いだろうし、そもそもやりたい領域だし、人生を考えた時に将来やりたいなら今から始めた方が、自分が過ごしたい毎日にできるだろうと思っています。

将来的にインカムを増やすこと、ビジネスを大きくすること、どちらも達成できると思ったんですよね。

VERVEはビジネスの畑から来た代表が牽引するチームだから、そのカルチャーがあるし、そこに理解があります。VERVEにはいい意味で”スタンダード”が基本的にはない。私は飲食業界で働いた経験がないからわからない部分もあるけれど、業界のスタンダードみたいなものはなくて、自分たちは業界のデファクトには必ずしもアラインしなくても良いと思っています。どちらかと言うと、VERVEではそのスタンダードがアップデートされていく、という表現の方が近いかもしれません。それは、サービスとしても組織の在り方としても、方向性の軸も。

これまでの業界のスタンダードに囚われず、どういう工夫をすれば突破できるのか、というところに取り組んでいるのが面白さを感じていますし、シンプルにわくわくするチャレンジだと思っています。

 

Q. VERVEの魅力、可能性、組織やカルチャーについて聞かせてください。

日本のビジネスと組織にフォーカスして言うと、熱量高くてやりたい事がある人を優先する会社なんですよ。

会社はリソースを潤沢に持って運営しているわけではないので、助けてくれる人がいるなら助けてほしいです。その意味では、やりたいことがあれば率先して色んなことがチャレンジできる環境だと思います。学びながらやりたいことを見つけて、自分の次のステップに繋げられるようなことが転がっている、手を上げればやらせてくれる環境は、これから入ってくる人には良いところなんじゃないかなと思います。

あとは今後同じ店舗数が変わらないということはないので、企業が大きくなることは容易に想像できます。そうなると、マネジメントレイヤーの席数も増えます。会社が大きくなっているときだからこそ、背伸びをしながらチャレンジできるチャンスは多いと思います。バリスタからロールチェンジすることもできますし、新規ビジネスや新店舗の立ち上げにかかわる事もできると思います。

例えば、この恵比寿オフィスのカフェは、僕自身がリードして作りました。デザインしてくれるチームとのコミュニケーションや、できた図面を元に厨房設備の発注や家具選びなど、全て決めてリリースしました。店舗開発の経験がなくても挑戦できます。このカオスを楽しめる人だったら良いんじゃないかな、と思います。

 

Q. どんな方にVERVEに来ていただきたいですか?

カフェとオフィスどちらのチームもそうですが、ライフスタイルが好きな方じゃないと難しいかもしれません。ファッションのトレンド、カフェのトレンド、美味しい食べ物、世の中のトレンド…。「仕事」としてアンテナをはるのは難しいじゃないですか。頼まれなくてもやっている人は素質があると思うし、そういうスタンスを持っている人は強いと思います。

それから、この先何店舗出したとしても、きっとリソースはずっと足りないままなので、隣の部門の事を少々おせっかいでも手助けするスタンスの方が合うかもしれません。もちろん、会社が大きくなるにつれて部分的に縦割りにはなってくると思いますが、”全員経営”とまでは行きませんが、「自分の仕事だけやります」というメンタリティだとあんまり活躍できないかもしれません。

 

Q. 最後に応募を検討している方へメッセージを一言お願い致します。

まずは話を聞きにきたり、カフェにきてVERVEの雰囲気やカルチャーを感じてほしいと思います。そこでワクワクしして、もう少し込み入った話したいって思ったら、是非応募してみてください。

この考え方が万人に当てはまるかはわかりませんが...自分の”ワクワク”にしたがって意思決定をしてもらえたら、その行きつく先にVERVEが候補として入ってくる気が僕はしています。条件など何か悩んでいる事があれば、まずエントリーして話を聞いてみてください。それでもワクワクするか確かめてもらえたら、と思います。

 

質問は以上です。ありがとうございました!

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