メキシコ湾に面したベラクルス地方は、メキシコで初めてコーヒーの木が植えられた場所です。この農園は、30年以上前に生産者Jesusの父親がエル・グアヤバル農園を購入したことから始まり、購入した当初はコーヒーの栽培ではなく、グアバの木を育てていました。これは、グアバの木は毎年多くの実を収穫することができ、実を付けるまでに3〜4年程しかかからないため、育て易い果物として知られているためでした。
現在、Jesusは5.6ヘクタールの農園で、サトウキビとコーヒーの栽培をしています。彼は最初にコーヒー市場を確保するため、商業用コーヒーの栽培を始めました。2019年になると商業栽培からスペシャルティコーヒーに移行し、より高品質なコーヒー豆を生産することでより多くの収入を得ることを決意しました。
彼は、メキシコのスペシャルティコーヒーの生産が伸び続けていたことから、メキシココーヒーを広めることに貢献することに尽力しました。彼の農園は未だ設備が整っていない為、コーヒーは収穫後に水洗いされ、精選所へ運ばれています。